婚活サポートの現場では、どれだけ丁寧に寄り添っていても、
「途中で婚活疲れして退会されてしまった…」
「うまくいかない時、励ますだけで終わってしまう」
「どう寄り添えば良いのか正直わからない」
そんな声をよく聞きます。
とくに経験を積んだベテランほど、
“寄り添っているつもりなのに伝わらない”
そんな壁にぶつかることがあります。

■ なぜ、退会は起きてしまうのか?
退会の背景には、
実は「婚活そのものへの諦め」ではなく、
- 出会いが進まない焦り
- 自信をなくしてしまう不安
- 本音を相談できない孤独感
こうした“心の疲弊” が大きく関わっています。
つまり、
会員さまは「結婚そのものを諦めたい」のではなく、
“自分の気持ちをわかってほしい”
というサインを出しているのです。
ベテランカウンセラーが陥りやすいのは、
「励ます=寄り添い」だと思ってしまうこと。
もちろん励ましは必要ですが、
それだけでは不十分な瞬間もあるのです。
■ ベテランこそ気をつけたい「寄り添いのズレ」
私自身、起業初期にこんなことがありました。
相談に来た方は、
最初はニコニコしながら
「会えてうれしいです!」
「お話できて安心しました」
と笑顔だったのに、
帰るときにはどこか不機嫌そうに…。
え?私、何か間違えた?
と一人反省会をしたことがあります。
その原因は、
私が“改善策を伝えること”に集中しすぎていて、
相手が今どんな気持ちでいるのかを十分に受けとめていなかった ことでした。
■ 退会を防ぐ「3つの伴走ポイント」
ここからは、
長年の現場経験から導き出した、
ずっと使える“伴走メソッド”をご紹介します。
➊ 小さな達成を一緒に喜ぶ
プロフィールの修正
お見合い1件の成立
視野が少し広がった瞬間
これらは、会員さまにとっては
立派な“前進”です。
「一歩進みましたね!」
「すごいです、確実に前に進んでますよ」
この一言が、
自己肯定感を大きく育てていきます。
婚活をしていた頃の私は、
自己肯定感がかなり低めのタイプでした。
うまくいかないと、
「やっぱり私には無理なのかも…」
とすぐに落ち込んでしまう。
そんな時期に、
些細な一歩でも一緒に喜んでくれたカウンセラーさんのおかげで、
私は成婚へ進むことができました。

❷ 気持ちを“まず受けとめる”
落ち込んだ会員さまに対し、
「大丈夫、すぐ次がありますよ!」
「切り替えていきましょう!」
そう声をかけたくなる気持ち、とてもわかります。
ですがタイプによっては、
その言葉は“プレッシャー”になることも。
まずは、
「そう感じてしまうのも自然ですよ」
「つらかったですよね」
この“受けとめ”の時間が欠かせません。
安心して本音を言える場所があると、
人は再び前に進む力を取り戻します。

❸ 個性に合わせてサポートを切り替える
カウンセラーとして大切なのは、
「その人はどんなタイプ?」 を常に意識すること。
人によって、響く言葉はまったく違います。
● 行動派タイプ
→ とにかく“次の一手”を一緒に考える
● 成果重視タイプ
→ ゴールから逆算した提案を
● 慎重タイプ
→ 焦らせず、安心材料をひとつずつ
私はファーストカウンセリングで
カラーメンタリング®による
「マイキャラ診断」を必ず行い、
その場で個性を把握して
伴走サポートを開始しています。
個性を理解した上で寄り添うだけで、
信頼関係は驚くほど早く深まります。
そして、寄り添いが強みのカウンセラーほど、
成婚数が安定して伸びていくのです。

■ 伴走とは“並走”ではない
伴走とは、
相手のペースに合わせて一緒に歩くこと。
ときには立ち止まり、
ときにはそっと背中を押す。
その繰り返しが
会員さまに「安心と希望」を届けます。
そして、
「またがんばってみます」
「あなたと話すと元気になる」
そんな声が返ってくるようになります。

■ 退会を防ぐために必要なこと
- 小さな成果を共に喜ぶ
- 気持ちを受けとめる
- 個性に合わせてサポートを変える
この3つを意識するだけで、
会員さまは再び前に進む力を取り戻します。
そして何よりも、
「この人は私を理解してくれている」
そう感じられたとき、
退会の選択肢は自然と薄れていくのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
会員さまの“心の声”に寄り添いながら、
これからも一緒に成婚まで伴走していきましょう。


